電気工事で行う配線の種類

電気工事で行う配線の種類について知ろう

暮しに欠かせない電気ですが、適切に使うためには、どこにどのように電気を供給するかを決める配線が大切です。

普段気軽に使っているテレビやコンセントも配線工事によって便利に使うことができています。
電気の配線を設置するには電気工事をする必要があります。

そこで、電気工事で行う配線にはどのような種類があるのか、またどのような手順で進められていくのかを解説します。

目次

1.電気工事で行う配線にはどんな種類があるの?

電気工事で行う配線にはどんな種類があるの?
電気工事で設置される配線は大きく分けても7種類もあります。それぞれの種類について、解説します。

「VVFケーブル」

屋内の低圧配線で最もよく使用される配線です。具体的には、15Aまでのコンセントや照明器具の電源供給として使用されます。通常、天井裏等に固定されています。

「コンセント」

コンセントは、どこの家やオフィスにも必ずあり、電化製品を使用するには欠かせないものです。通常、壁に取り付けられており、配線部分は壁の内部に埋まっています。

そのため、取り付けのための工事は天井裏から行うことになります。実は、コンセントの穴は左右で違います。大きい方がマイナス、小さいほうがプラスと決まってはいますが、反対でも使える為、あまり意識している人はいないようです。

「照明配線」

照明器具の配線は、一般的に天井部分にあります。照明器具は、引っ掛けシーリングという配線器具を利用することで誰でも簡単に取り付けることができるようになっています。ただし、引っ掛けシーリングがない部分に照明器具を取り付けたい時は、資格のある電気工事士による電気工事が必要になります。

「テレビアンテナの配線」

天井裏等に配線されたケーブルを通して、電波をテレビに送りテレビを視聴するための配線です。テレビコンセントは通常壁に設置されていますが、工事によって増やすことも可能です。

「インターホン」

インターホンは、屋外にある子機と室内の親機を配線することで、正常に利用することができます。インターホン配線は、通常壁を通して行います。インターホンには、子機から無線を親機に飛ばすタイプもあり、こちらのタイプを利用する場合は、配線工事は不要です。

「スイッチの配線」

換気扇を回したり、照明を付けたり切ったりするのにスイッチはとても便利です。通常、壁を通して電源から使用したい電化製品を経由して電源に戻るように設計されています。

「電話線」

電話線を配線するには、屋外の電柱から電線を引っ張てくる方法が一般的です。電話配線には、アナログ回線、デジタル回線、光ファイバー回線の3種類があります。

その他にも、インターネットをつなぐためのケーブルの配線もあります。インターネットの配線は材料も簡単に手に入り、個人でも繋ぐだけで簡単にできる為、今回は、電気工事としての配線には含んでいません。

2.電気工事で行う配線の具体的な手順は?

電気工事で行う配線の具体的な手順は?
全部で7種類もある電気工事による配線ですが、どのような手順で配線工事がされるご存知の方は少ないでしょう。実は、配線工事は様々な手順を踏んで行われています。

電気工事の配線は、新築の家やオフィスの場合は、真っ新な状態から開始します。そのため、電気工事士は効果的に電気が利用できるように配線図を事前にしっかりと考えます。建物のどの部分に、電線を固定するのか、コンセントはどこにつけるのか、照明の位置やスイッチの位置も決めなければいけません。時には、大工さんやデザイナーさんと連携してコンセントやスイッチの位置を決めていきます。

配線を考える時は、単純に電気が使えるようにすれば良いわけではありません。どの場所でどのくらいの電力消費がされるかを予想しながら適切な配線を考えます。配線図を基に、屋内の配線が終わったら、屋外から電線を引き込み配線工事は完了します。

配線工事の種類に応じて、工事内容も変わる為、配線工事は見た目よりも非常に複雑な作業と言えるでしょう。また、テレビ線の増設や、コンセントの増設等、すでに完成している配線に手を加える場合もあります。その場合も、配線の種類について、よく理解し、正しい技術による電気工事が必要です。

不用意に配線工事をすると、電気が上手く使えないばかりでなく、事故等の危険が発生する可能性もあります。電気工事を行う際には、配線についての正しい理解と知識がとても大切です。

3.

まとめ

電気工事で行う配線にはたくさんの種類があり、配線工事の工程も複雑です。配線工事の中には、電気工事士の資格保持者しかしてはいけない工程もあります

「繋ぐだけなら簡単そう」と安易に素人が配線工事をすると、配線がめちゃくちゃになってしまう場合や、電気事故のリスクもあります。配線工事を検討する時は、配線工事の種類について、正しく理解することや、資格保持者に電気工事を依頼することが大切です。

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